Borderlands - Game of the Year Editionのレビュー
太い墨の輪郭のセルシェーディング、けばけばしい色調、いかれた終末後の世界──本作は、遊べるコミックさながらだ。やりすぎなほどの敵のデザインとトラッシュな美学が、ひと目でそれと分かる個性をつくる。洒脱で奔放なこの視覚演出が、FPSに深い刻印を残した。
第一作は、その墨で縁取られた漫画の線に音楽を合わせる。汚れたギター、きしむ電子音の層、そっけないリズムが、人物の角ばったセルシェーディングのように荒々しい、辺境の無頼の勢いを据える。描くというより、音楽は態度を厚くする。パンドラの個性をなす、汚さと嘲りの混ざり合いだ。
群れを撃ち倒して少しずつ優れた銃を降らせる流れが、特に協力プレイで恐ろしく中毒的な戦利品狩りを始動させる。レベルを上げ、戦利品を見比べ、再び厳選に出る行為が各回に報いる。単独だと目的の反復が重くのしかかるが、ひねくれた笑いと理想の銃への探求が、各セッションを終えにくくする。
本編に四つの拡張を加えれば、パンドラは一気に広がる。新たな地域、新ボス、増えた武器が貪欲な収集の循環をさらに延ばす。協力プレイと多彩なクラスが周回を何倍にもする。最も完全な入口として君臨したこの版は、その物量こそが今も語られる。