Breath of Fire IVのレビュー
吉川達哉が手がけたドット絵が3D背景の上でコマ送りに舞い、立ちこめる霧や水面の反射、回転する視点が東洋画のような色彩を生み出す。竜へと姿を変えるリュウ、草原や寺院の情景が重なり、ブレス オブ ファイア4の世界に絵本のような気品を与えている。
青木佳乃の楽曲は旅そのものだ。アジアの笛や打楽器、弾かれる弦の響きに、帝国の行進曲と物悲しい子守唄が重なる。村では民謡のような温もりが漂い、フォウ・ルーとの対峙では低い詠唱へと沈み、リュウの旅路を声高にならずに支え続ける。
物語は二本の糸で進む。記憶を失い王女エリナを追う若き竜リュウと、数百年の眠りから覚め己の権利を求める神なる皇帝フォウ・ルー。帝国の戦、生命への実験、そして交わりえぬ兄弟のような絆が、当時のRPGとしては稀な重みを物語に与えている。