Byeorui Kirby - Triple Deluxeのレビュー
賑わう背景と、3Dの奥行きを生かした手前の景色──どのステージも、色とりどりのペーパーシアターのようだ。丸みを帯びた愛らしいカービィが、目もくらむほど豊かな舞台を巡る。やさしく丁寧なこの視覚の奔放さは、立体視を稀なる心地よさで使いこなす。
光に満ち、歌うような楽曲は、耳に残る旋律と、馴染みの主題の楽しげな再編曲を次々と重ねる。音楽は探索の軽やかさに寄り添いつつ、思いがけない壮大さで戦いを昇華させる。陽気で丁寧なこの音の大盤振る舞いは、いまも耳の純粋な喜びであり続ける。
吸い込み、吐き出し、膨らんで滑空する――カービィの引き出しは派手な能力を増やし、ステージはそれを尽きせぬ発想で活かしてみせる。手前と奥を行き来する仕掛けは3Dを真に活用し、戸惑わせることなく驚きを生む。初心者には優しく、それでいて秘密は豊富で、時を経ても色あせない愛嬌となめらかさを保っている。
手前と奥、二つの奥行きを行き来し、ひと跳びで背景へ移り、背景まるごとを吸い込むウルトラスーパーを放つ——カービィの公式が立体で花開く。散歩のような優しさはそのまま、アイデアは噴き出し、秘密は満ちている。色鮮やかで気前がよく、魅力たっぷり。たちまち上機嫌にする即座の楽しさだ。