Cadence of Hyruleのレビュー
ダニー・バラノフスキーは、ゼルダの旋律遺産をリズムの調へと再構築する。ハイラル平原、カカリコ、ハイリア湖のテーマが、拍ごとに同期する踊れる楽曲へと姿を変える。慣れ親しんだ旋律を、コントローラーで一歩ずつ自ら奏でながら聴き取る喜びは二重だ。賢く心躍る音楽的オマージュであり、忠実でありながら決して卑屈ではない。
歩みも斬撃も音楽に合わせる——ただの小細工に終わりかねなかったが、実際にはリズムがハイラル探索を戦術的なダンスへ導く繊細な仕組みだ。ゼルダ名曲のオーケストラ編曲が全体を昇華させ、セミオープン構造が周回性を育む。リズムの要求はときに苛立たせるが、テンポ自由モードが誰にでも扉を開く。
一歩も一撃も拍に乗せる動きが、探索を抗いがたいダンスに変える。ゼルダ風のダンジョンや秘密の構造を音楽のリズムで刻み直す試みは、思いがけない新鮮さをくれる。最初は驚く組み合わせもやがて本能的になり、再構築された楽曲がリズムの快感だけのために地図を巡らせる。