Call of Duty - Black Ops IIIのレビュー
視覚上の主題は改造された身体だ。剥き出しの関節、うなじの接続端子、視界に情報を重ねる網膜投影。精神侵入の場面は現実味を捨て、背景は紙のように折り畳まれ、人物は粒子へ解ける。シンガポールやカイロの生々しい街路との落差が激しい。
物語は不安定な地面の上を進む。重傷から再建された兵士は、まだ存在しているのかも定かでない上官を追い、他人から借りた記憶の断片がやがて自らの記憶を侵食していく。意図的な混濁を引き受けたこの一篇は、最終章で、戦役を通じて演じてきた者の同一性そのものを問い直す。