Call of Duty - Finest Hourのレビュー
多くの場面は車輌を軸に組まれる。戦車、貨物車、あるいは銃塔。視点はそこへ固定されるため、見えるのは装甲が許す範囲だけになる。細い覗き孔、ゆっくり旋回する砲塔。この制約が、徒歩の兵士では決して得られない画角を生み出す。
勇壮なオーケストラと張りつめた電子の音層が、映画界の大物たちの手による主題に支えられ、どのミッションをも大作映画の規模へと引き上げる。音楽はアクションの戦火に反応し、銃撃戦の強度を煽る。力強く統御されたこの映画的な広がりが、作品の戦いの気概を壮大に彩る。
物語は三つの連合軍で分け合われ、作品はそれらを繋ごうとしない。ソヴィエトの狙撃手から英国の戦車乗員へ、さらに米国の歩兵へと、繋ぎもなく移っていく。互いの存在すら知らないままだ。筋を通さぬこの並置が、戦争をより大きく、個人をより小さく見せる。