Choutetsu Brikin'ger ~ Ironclad - Tesshou Rushaのレビュー
世界観は機械仕掛けの十九世紀に属する。剥き出しの鋲、汽缶、真鍮の歯車、飛行船と装甲艦。装甲板の一枚一枚まで見て取れる密度で描かれている。操る機体には画面上で動く関節付きの腕があり、その向きが変わるたびに輪郭そのものが変わっていく。
楽譜は十九世紀の交響楽から借りてくる。吹奏の金管、幅のある弦、荘重な行進曲。射撃の作品としては珍しい語法だが、装甲艦の図像とは寸分たがわず噛み合う。ディスクという規格は、循環せずに展開していく長い曲を許すため、一つの面が丸ごと一続きの進行に収まる。
カタログの末期に生まれた知る人ぞ知る逸品で、この横スクロールシューティングは向きを変えられるモジュールと、罠だらけのメカニカルな背景を軸に据える。狙いの調整、密集する波の読み、次々と現れる巨大ボスの攻略が、反射神経と同じだけの手順を要求する。手強くも報いの大きい本作は、コレクター垂涎の的であり、シューティング愛好者にとって滋味あふれる挑戦となった。