Classic NES Series - The Legend of Zeldaのレビュー
礎となったゼルダのそのままの移植として、本作は8ビットの図像をそっくり保つ──モザイク状のハイラル、迷宮のようなダンジョン、そして伝説と化したスプライトたち。見やすく喚起力に富んだこの簡潔さが、ひとつのジャンルを定義した。これらの画面が甦るさまは、長く残るために考え抜かれたデザインの力を思い起こさせる。
近藤浩治が作曲した平原の主題は、最初の一小節で分かる、まさに冒険への讃歌となった。英雄的で人を誘うそれは、探索へと駆り立て、三十年余を経てもその輝きを少しも失わない。この礎となった旋律は、いまもアドベンチャーの想像力すべてを潤し続ける。
携帯機で最初のハイラルを再び訪れても、その探索の循環は少しも薄れていない。茂みを焼き、隠れた洞窟を見つけ出し、ダンジョンを攻略する――そのたびに好奇心がかき立てられる。手に入れた道具ひとつでマップが開き、新たな道が現れる。手がかりの乏しさには戸惑わされるが、この発見の魅力は、忠実な移植版のなかでも損なわれていない。