Conker's Bad Fur Dayのレビュー
『コンカーズ・バッド・ファー・デイ』は、色鮮やかで健全な見かけの下に、あえて破壊的なアートを隠す。活き活きとしたカートゥーンの世界が、大人向けの下品な笑い、映画のパロディ、そして「偉大なる強大なウンチ」のようなグロテスクな生き物に乗っ取られる。レア社の可愛らしさと内容の下劣さの対比こそが視覚の妙味だ。堂々と逆張りした、カルト的なアートディレクションである。
ロビン・ビーンランドとグラント・カークホープの手になる音楽は、大仰なオーケストラからパロディめいたロックまで、映画的な模倣を次々と重ねる。どの場面も、抗いがたい道化の感覚で約束事を覆し、作品の大人向けユーモアに奉仕する。この意表を突いた音の野心は、いまも本機屈指の破天荒さを誇る。
酒浸りで口の悪いリスのコンカーは、飲みすぎた一夜のあと、ただ家に帰りたいだけ。だが物語は映画(『マトリックス』『プライベート・ライアン』)を臆面もなくパロディしながら、彼を災難の連続へと放り込む。黒く、下品で、意外なほど機知に富んだ筆致は、レア社の可愛い画づくりと真っ向から食い違う。その度胸ゆえにカルト化した、大人向けの脚本だ。
愛らしいプラットフォームの装いの裏に、誰も予想しなかったブラックユーモアとパロディ、いかれた見せ場の世界が潜む。不遜な語り口と、めまぐるしく変わる場面が、ステージごとに驚かせる。大胆で愉快、ふてぶてしい着想に満ちた、ジャンルの常識を陽気に裏切る忘れがたい異色作だ。