Crazy Taxiのレビュー
ジ・オフスプリングやバッド・レリジョンのパンクなリフを全開で浴びながら、運転は過剰なほどのロックの熱量を駆け抜ける。歪んだギターがアドレナリンを煽り、超特急の配達が生む愉快な混沌にぴたりと寄り添う。作品と切り離せないこの音の電撃は、いまもアーケード時代の象徴であり続ける。
客を乗せ、車の流れを縫い、タイヤをきしませて急ブレーキ——理解するのに三十秒、手放せなくなるのに何時間あっても足りない。タイム、ぶっ飛んだジャンプ、ハイテンションなサウンドが即座の高揚を生む。同じ熱量でゲームキューブに移植された、このアーケードの凝縮は今も抗いがたい。
客を拾い、逆走で突っ走り、完璧なチップを狙う——その一連の流れはわずか三十秒で完結し、考える間もなく次が始まる。刻々と減る制限時間、伸びていくスコア、ありえないジャンプが、走るたびに陽気な高揚を絶やさない。ボリュームは薄く、街もすぐに見飽きてしまうが、最高の一走りを追い求める手応えは恐ろしいほど病みつきになる。