De La Jet Set Radioのレビュー
セルシェーディングの先駆けとして、本作は電撃的な東京を、けばけばしいベタ塗り、黒い輪郭、跳ねるように躍るグラフィティでまとわせる。色彩のポップなエネルギーがローラーのファンクと結ばれ、不遜で自由な作風を生む。礎を築き、模倣され続けるこの視覚の一撃は、その不遜さをいまも失わない。
コラージュの天才、長沼英樹は、ファンク、ヒップホップ、ビッグビート、そしてスクラッチを織り交ぜ、途方もなく瑞々しい音のパッチワークを生み出す。音楽はローラーの流れとグラフィティの精神に、超がつくほど伝染する熱量で寄り添う。模倣されども決して並ばれぬこの前衛的な音の個性は、ジャンルの絶対的な頂であり続ける。
レールを滑り、壁にタグを描き、警察を振り切る——カルト的サウンドに乗って、すべてが自由とスタイルを放つ。鮮烈なセルシェーディングと絶え間ない疾走が、唯一無二の滑走感を生む。当時は大胆、今もなお格好いい。この都市のバレエは、純粋なエネルギーの一吹きだ。
街を滑り、壁をリズムに乗せてタグし、警察をまく――その自由の循環が、もっと先へと探索を促し続ける。スプレー缶を集め、コンボを膨らませ、新たな区画を解放することが、また戻りたい気持ちを養う。時に言うことを聞かない操作と単調な目標は気に障るが、スタイルとグルーヴが、なかなか離れがたい疾走に仕立てている。