Dead Space 2のレビュー
屍の山と化した宇宙船、揺らめく光、おぞましい有機的な生き物たち──恐怖は、凍てつく工業的な空気から生まれる。世界に溶け込んだインターフェースと重い静寂が、完全な没入を深める。暗く丁寧なこの視覚演出は、現代サバイバルホラーの頂と称される。
ジェイソン・グレイヴスの手による音楽が、旋律よりも不協和と管弦楽の混沌を重んじ、骨の髄に響く戦慄を植えつける。けたたましい弦と無調のクラスターが、船のささやかな廊下でさえ不安を募らせる。大胆で息詰まるこの音の恐怖は、いまもホラーのサウンドデザインの頂のひとつだ。
宇宙の死者たちのもとへ戻った技師が、狂気に蝕まれながら、怪物と同じだけ自らの幻覚と対峙する。物語はSFホラー、狂気、そして狂信的な教団を、息詰まる強度で綯い交ぜにする。ついに声と壊れた心を与えられた主人公が、この悪夢に確かな厚みをもたらす。
前作よりも俊敏で、より派手になった本作は、外科手術のごとき四肢切断を受け継ぎつつ、痛快なアクションの見せ場へとテンポを開いていく。ステイシスとテレキネシスが、もともと機知に富んだ武装をさらに豊かにする。ホラーとアクションの稀有なバランスを保ちながら、精密な操作感と高い緊張感を失わず、まさに模範的な続編に仕上がっている。