Diddy Kong Racingのレビュー
アートデザイン
音楽
シナリオ
『ディディーコングレーシング』(レア)は、弾けるように多彩なカートゥーンの美学を広げる。色鮮やかなティンバーの島、浜辺から火山までのテーマ世界、そしてカート、ホバークラフト、飛行機という三つの乗り物と生き生きとしたアニメ。アートは密度の高い舞台と、色とりどりのキャラクター陣を作り込む。64ビットにおけるレアのカートの宝玉たる、気前よく輝かしいアートだ。
デヴィッド・ワイズの筆により、音楽は、南国の浜辺から凍てつく洞窟まで、それぞれの世界を彩る冒険心あふれる旋律的な主題を繰り広げる。心躍り洗練されたそれは、稀有な温もりとともにレースに寄り添う。巨匠の手になるこの音の豊かさが、一風変わったこのレースゲームの魅力のすべてを成す。
カート・ホバークラフト・飛行機という三つの乗り物が、選ぶ走行ラインによって各コースを別物に変え、構成のしっかりしたアドベンチャーモードがありふれたカートと一線を画す。運転は精確で見やすく、すぐに手応えが返る。やや単調なボスを除けば、コース設計の工夫と操作性が、このレースをほとんど色あせない楽しさに保っている。
車、ホバークラフト、飛行機——乗り物を切り替えられることが、どのコースも一新し、かつてない新鮮さをもたらす。本物のプラットフォームのように構築されたアドベンチャーモードが、このジャンルに稀有な奥深さを与える。色鮮やかで賢く、大勢では手強い。レア社のこのレースは、楽しみを延ばす秘密と挑戦に満ちている。
カートに飛行機、ホバークラフトを乗り換えながら、課題や風船、鍵が散りばめられた冒険を駆け抜けると、次の目標がひっきりなしに立ち上がる。タイムを縮め、コースを解放し、パズルピースを追い求めることが、貪欲な手応えの成長を養う。百パーセント踏破には繰り返しが要るものの、乗り物の多彩さとレースの切れ味が長く引き留める。