Digital Devil Saga - Avatar Tunerのレビュー
本作は東京を離れ、ジャンクヤードへ向かう。絶え間ない雨に沈む無人の地、コンクリートと金網と鉄屑の迷宮で、六つの部族が戦う。画作りは濡れた単色の灰を貫き、戦装束の若い戦士たち、エンブリオンの一団の引き締まった輪郭がよぎる。冷たく濡れそぼつこの終末の舞台が、初めから根強い憂いを据える。
音の署名は声にある。戦いの主題の上で、目黒将司は民族的な色を帯びた女声のヴォカリーズを放つ。歌詞のない旋律が打楽器の上に漂い、どの衝突にも思いがけない儀式の広がりを与える。呪文のようでもあり、胸を裂くようでもあるこの声が、ジャンクヤードの金属の冷たさと切り結ぶ聖なる気配で遊びを包む。
雨に濡れた煉獄で、生き延びるために部族同士が喰らい合う世界──禁じられた感情の目覚めが、established された秩序を揺るがす。飢え、人間性、そして犠牲をめぐる暗鬱な瞑想として、物語は神秘と悲劇を、胸に迫る厳粛さで結び合わせる。日本のRPGの最も大人びた系譜らしい、残酷で忘れがたい寓話だ。