DoDonPachiのレビュー
ケイブはこの一作で自らの画法を確立した。桃色と青の弾が幾何学的な花冠を描いて広がり、自機は極端に小さく取られて画面に余白を残す。くすんだ軍事色の背景が一発ごとの弾を浮かび上がらせる。密度が高くても読み取りやすさが第一に置かれ、巨大敵は時計仕掛けのように層を開いていく。
乾いた電子的な律動、深い低音、金属質の持続音が緊張の高まりに寄り添い、安易な旋律には決して逃げない。各面には短い反復が置かれ、何度も挑み直す者が数十回聴くことを前提に組まれている。巨大敵の曲は叩きつける打楽器と持続する和音で線をさらに硬くする。
敵を休みなく撃ち落としてチェインを維持することが、単なるシューティングを、完璧な倍率を追い求める強迫的な探求へと変える。濃密ながら見やすい弾幕は、暗記とピクセル単位の冷静さに報いる。見た目は地味だが、この弾幕の金字塔は、純粋主義者がいまだ崇める激しさとプレイの厳格さを保つ。
ケイブによる弾幕の礎たる本作は、画面を弾の壁に変え、生存は極小の当たり判定と弾幕パターンの読みに懸かる。スコアのために敵を連鎖させる仕掛けが、すでに目もくらむ難度の上に痛快な危険の層を重ねる。妥協を許さぬながら理屈は完璧で、ジャンルの純粋主義者にとってシューティングの頂点であり続けている。