Donkey Kong Landのレビュー
見どころは変換そのものにある。階調を扱える機種のために立体計算から起こされたスプライトが、四段階の灰色まで落とされながら、なお立体感を失わない。答えは細かなディザリングにあり、毛並みの階調はそれで模される。密林の背景は、人物が地から浮き上がるようにあえて情報を減らしてある。
ドンキーコングカントリーの華やぎをゲームボーイへ移し替えるという難題に挑み、デヴィッド・ワイズは、打楽器的で耳に残る、驚くほど豊かな主題を生み出す。ジャングルのリズムも水中の旋律も、ハードの制約を見事に生き延びる。このチップチューンの離れ業は、いまも郷愁に浸る耳の極上のごちそうだ。