Dragon Ball Z - Budokai Tenkaichi 3のレビュー
鳥山明の描線に忠実なセルシェーディングが、百五十を超える戦士たちを、まるでアニメから飛び出したかのように描き出す。破壊できる戦場、ほとばしる気のエネルギー、目もくらむ変身が、画面を壮観なエフェクトで埋め尽くす。混沌のなかでも見やすいこの過剰なグラフィックは、いまもファンを満たす。
破壊可能な3Dアリーナで、シリーズ全体から集めた巨大なロスターと戦い、派手なエネルギー技を放つ——この対戦は、過剰さとファンサービスに賭ける。飛び、相殺し、かめはめ波を撃つ快感は、とりわけアニメのファンに即座の歓喜をもたらす。二人なら見せ場が燃え上がる。気前がよく切れ味鋭く爆発的な、叶ったファンの夢だ。
好きなヒーローのコンボを3Dのアリーナで叩き込み、気を溜めて究極技を放つと、数え切れないほどの登場キャラを一人ずつ試したくなる。キャラや変身の解放がコレクション欲を満たし、リベンジは自然と求めたくなる。システムは大味で単調なままだが、あふれんばかりのファンサービスと激突の迫力は、しぶとい引力を保つ。
百五十を超える膨大なキャラを集めるには、全サーガを辿るストーリー、チャレンジモード、装備技や道具の収集と多くの時間がいる。三百六十度の空中戦やWiiリモコンの回避を磨く奥深さもあり、オンライン大会で更に延びる。その物量こそ今も最高傑作と讃えられる理由だ。