Dragon Quest I & IIのレビュー
カラー向けに再編曲されたすぎやまこういちの楽曲が、ごく初期のドラゴンクエストを、損なわれぬ気高さとともに蘇らせる。英雄的な序曲から温かな街の主題まで、どの旋律も古典の趣をたたえる。携帯機では奇跡的なこの交響的な気品は、いまも郷愁あふれる魅惑であり続ける。
スライムと戦い、レベルを上げ、より良い装備を手に入れる――一歩ごとに主人公が少しずつ強くなる、明快な成長が紡がれていく。地図を探り、脅威を退け、次のダンジョンを目指す行為が、常にはっきりとした短期目標を与える。作業感は否めず、テンポも古びたが、この着実な強化の手応えは驚くほど人を引き込む。
最初の二つのドラゴンクエストをまとめ、カラーで作り直した本作は、一気に遊び通せる充実の二本立てを差し出す。二つの王国を巡り、レベルを上げ、闇を打ち倒す道のりは、原点たるJRPGを数十時間ぶん連ねていく。エニックスの名作に忠実なこの詰め合わせの太っ腹さが、RPG好きに愛される寿命の礎となる。