Dragon Quest VIII - Journey of the Cursed Kingのレビュー
セルシェーディングのオープンワールドで、鳥山明の生み出した生き物たちが、広々と描かれた空の下に命を得る──冒険は大気を呼吸する。くっきりとしたキャラクターの輪郭と温かな光が、どの景色も引き立てる。巨匠に忠実なこの彩り豊かな気品は、いまもシリーズ屈指の美をたたえる。
いまや象徴的となったすぎやまこういちの荘厳な序曲が、稀有な気高さをたたえた管弦楽の叙事詩の幕を開ける。雄大な弦と勝ち誇る金管が、果てしない風景の踏破に絶え間ない情感とともに寄り添う。この豪奢な楽曲は、いまもJ-RPGの交響的な頂のひとつであり続ける。
セルシェーディングの広大な世界を歩き回り、釜で道具や装備を錬金し、スキルを伸ばしていく——地平の向こうが常に探索を誘う冒険が織られる。レシピやモンスター集めが旅を引き延ばす。ターン制バトルは古典的なままだが、世界の魅力と進め方の自由さが長く引き留める。
道化師ドルマゲスを広大なオープンワールドで追う旅は、探索、クエスト、そして錬金に満ちた寛大な叙事詩を繰り広げる。たっぷりとした本筋に、埋めるべき魔物図鑑や試行を誘う錬金釜が加わり、長い時間引き止める。とっつきやすくも奥深いこのJRPGの名作は、じっくり味わう冒険という評価を保ち続けている。