Etrian Odyssey 2 Untold - The Fafnir Knightのレビュー
この系列に顔を与えているのは職業ごとの人物画である。どの職にも墨と水彩による複数の絵が、姿勢や目線まで含めて用意され、遊び手は文字どおり絵を選んで隊を組む。その豊かさの傍らで、迷宮の通路はあえて簡素に保たれる。本当に作り上げられる画は、下の画面に手で引かれていく地図のほうだからだ。
再び古代祐三の手による、ファフニールの騎士の世界は、尖ったシンセの音層と燃え立つ英雄的な主題に脈打つ。音楽は各階の綿密な地図作りに寄り添い、戦いの一つひとつを弓のように張りつめさせる。片時も緩まぬこのプログレの強度は、いまもシリーズの代名詞であり続ける。
各フロアをスタイラスで自ら地図に描き、相性の良い職業でギルドを編成し、恐るべきF.O.E.を読み切る——描いた地図のたびに次の階を求めずにいられない探索が生まれる。スキルを最適化し生き延びることが、その緻密さに報いる。難度は厳しいが、自らダンジョンを描き、進んでいく喜びがまれな吸引力を放つ。
この冒険は行き当たりばったりを許さない。クラス技から最後の生存道具まで、F.O.E.の絶えざる脅威の下で一回の探索を入念に整える。緻密な地図作り、街へ戻る判断、ボスの行動パターンの読みこそが挑戦の核心だ。第二作を練り直したリメイクは、古典的な厳しさと、打ち込む者への寛容さを併せ持つ。
アルモロードの迷宮を一階ずつ自ら地図に起こしていく作業が、新たな物語モードによって倍加する奥行きを、このリメイクに与える。パーティを編成し、地図を描き、恐るべきFOEを打ち倒すには、忍耐と戦略がいる。世界樹の迷宮ならではのこの探索の濃密さが、クローラー好きが味わう寿命を裏づけている。