Etrian Odyssey Nexusのレビュー
3DS最後の一作は、古代祐三による十年分の作曲の精華を、迷宮めいた壮大な名曲集へと結集させる。シンセ・プログレ、オーケストラ、英雄的な主題が、円熟の手腕で互いに応え合う。濃密で大らかなこの音の祝祭が、シリーズを見事に締めくくる。
シリーズの粋をひとつの巨大迷宮に集め、地図を描き、ギルドを練り上げ、脅威のF.O.E.に挑む——一階を制覇すれば、すぐ次の階を求めずにいられない作りになっている。膨大な職業の数が、何でも試したくさせる。定石の刷新はほとんどないが、この大盤振る舞いの集大成と地図づくりの喜びが粘り強い吸引力を保つ。
シリーズの集大成として構想された本作は、歴代のクラス、ダンジョン、F.O.E.を一堂に集めた壮大な挑戦だ。圧倒的な物量と裏ボスの強さが、計画立案、地図作り、ビルド最適化を極限まで押し上げる。理不尽とは無縁で、狙いは歴戦の者。時に消耗するが、すべてを極めたい者には計り知れない達成感がある。
シリーズ全体の迷宮を一堂に集めた3DS最後の世界樹の迷宮は、地図に起こすべきダンジョンを、まさに桁外れの量で差し出す。数多くのクラスからパーティを編成し、無数のFOEに立ち向かう時間が、数十時間を満たす。サーガの掉尾を飾るこの内容の太っ腹さが、手練れの探索者が大切にする寿命を約束する。