Falcom Classics IIのレビュー
第二集はより後年の作品へ目を向けており、それは画面に表れている。広がった色数、細かくなった絵、遠近と灰色の階調で遊び始めた背景。入れ物はさらに豪奢になり、丁寧に作られた限定版と、十年にわたる自社の作風の変化をたどれる挿絵の展示室が添えられている。
社内楽団の編曲はここで一段と幅を増す。原曲そのものが既に豊かだからだ。技巧的な鍵盤の走句、複数の楽章を持つ主題、前衛的なロックから受け継いだ拍子の断絶。当時の音と再演を並べて聴くと、二つの集の間で作曲の筆致がどれほど成熟したかがはっきり分かる。
ここに集められた物語は、この会社が最小限の冒険から組み立てられた虚構へ移る瞬間を示している。宮廷の駆け引き、固有の歴史を備えた世界、役割を越えて生きる脇役たち。わずか数年しか離れていない筆致を並べて置くことで、その転換を数時間で体感させてくれる。
さらに三本のファルコムの古典を収めた第二弾である本作は、スタジオの礎となったRPGを巡る旅を延ばす。それぞれの世界を探り、ダンジョンを重ね、各クエストを最後まで導く時間は、長く費やされる。ファルコムの系譜に忠実なこの太っ腹さが、レトロRPG好きが味わう長寿命を差し出す。