Fantasy Zoneのレビュー
配役は徹底して裏をかく。菓子のような桃色、綿のような雲、飴細工の木で装われたシューティングで、自機オパオパには目と足がある。敵もその幼い丸みを受け継ぎ、絵の甘さと題材の荒っぽさの対比が、このシリーズで最も長く残る視覚の着想になっている。
川口博史が書くのは戦いの主題というより歌の旋律だ。四角く整った楽句、覚えやすい繰り返し、飽きずに戻ってくる長調の和声。この器楽の歌謡は破壊の場面に寄り添いながら何も論評せず、冒頭の一曲はこの会社の楽曲の中でも指折りの口ずさまれる曲であり続けている。
小さな機体オパオパを操り、現実離れした優しさのパステルの世界を飛び、奇天烈な敵を撃ち、稼ぎを賢い店で使う——このシューティングは、ほかのどれにも似ていない。あらゆる方向へ動ける自由と陽気な雰囲気が、即座の楽しさをもたらす。色鮮やかで賢く、心地よく風変わりな、携帯の宝物だ。