Fast Racing Neoのレビュー
シンエンは走路を、青と橙というたった一つの色の対立の上に組み立てる。それは背景であると同時に規則でもある。適切な瞬間に色を切り替えることが遊びの中心になるのだから、色調そのものが情報を運ぶのだ。峡谷、軌道上の施設、滝といった通過する風景は、この機種の作品では稀な輪郭の鋭さで描き出される。
楽譜は電子音で書かれ、反復する連なりの上に組まれる。その密度は到達した速度に応じて増していくため、曲は差し替えられることなく姿を変える。無重力の区間では音の層が広がり、残響も長く伸ばされる。この落差によって、機体が地を離れた瞬間が耳で分かるようになる。
対応する帯の上で加速が跳ね上がる色システムを操りながら、めまいのする速度でマシンを飛ばす——この未来的レーサーは、鋭い反射と絶え間ない集中を求める。美麗な景観に引き立てられた速度感が、純粋な陶酔をもたらす。歯ごたえがあり切れ味鋭く痛快、『F-ZERO』の正統な後継だ。