Fighter's History Dynamite ~ Karnov's Revengeのレビュー
この作品の特徴は、そのまま画面から読み取れる。闘士はみな鉢巻や帯や防具といった目に見える装身具を身につけており、打撃が積み重なるとそれが砕け散る。衣裳が壊れていくこと自体が、そのまま計器の役を果たすのだ。背景となるアジアの市場や工場には見物人が配され、その反応が打ち合いに寄り添う。
主題は配役の出身国に従い、編成はそれぞれの国の民衆音楽を回りくどさなしに引用し、そのうえで格闘物に共通する拍の中へ組み込む。ディスクによる再生は音の幅を広げ、打楽器にはカートリッジ版に欠けていた奥行きが加わる。