Fighting Vipersのレビュー
AM2は、いつもの落ち着いた闘士像を捨てて九〇年代の路上の意匠を選んだ。上着、スケートボード、ありえない髪型、そして打たれるたびに一片ずつ砕けていく色鮮やかな防具。ひび割れる壁に囲まれた閉じた闘技場は、この会社が得意とする開けた舞台よりも攻撃的な画面を作る。
音の方向も同じ側へ振れる。前に出る歪んだギター、重い低音、伝統的な格闘物の武張った雰囲気よりも当時の別種のロックに近い律動。人物ごとにその佇まいへ合わせた曲が用意され、音の混ぜ方は歪みを恐れない。繊細さを削ってでも一撃の手応えを取る選択だ。
閉じたアリーナの壁に叩きつけられる装甲のファイター、突き刺さる打撃、攻撃を浴びて砕け散る鎧——この3D対戦は、衝撃と速度に賭ける。操作は初心者を迎え入れつつ、習熟に報いる。粋で切れ味鋭く壮観。最初のラウンドから奮い立たせる格闘ゲームだ。