Final Fantasy Legend IIIのレビュー
時代のあいだを行き来する構造は、同じ場所を複数の壊れ具合で描くことを要求する。絵はそれを重ね描きで解く。同じ絵札が、訪れる時代に応じてひび割れ、草に覆われ、あるいは建て直された姿で戻ってくる。道中で手に入る潜水艇や飛空艇は、他とはっきり違う縮尺で描かれている。
笹井隆司が手がけた楽譜は、前の二作よりも岩の音に寄る。動き回る低音の線と、音源が乾いた立ち上がりで鳴らす模擬的なギターの独奏。最も作り込まれているのは乗り物ごとの主題で、それぞれに固有の拍が与えられる。空を行く場面の曲は、この規格では稀な広がりで世界の開けを支える。