Final Fight Guyのレビュー
この再発売はコーディをガイに差し替えており、その違いは一コマごとに表れる。低く沈む構え、続けざまに繰り出す蹴り、路上の拳闘家とはまるで異なる忍びの走り。メトロシティの他の部分は変わっていないぶん、たったひとりの動きに注がれた手間の量が、かえってよく見えてくる。
楽曲は最初の移植版のものがそのまま使われている。だからこの再発売の値打ちは、それを改めてじっくり聴き直せることにある。弾む低音、やわらいだ打楽器、この分野の平均より明らかに練られた旋律を運ぶ合成の金管。地下鉄の主題は、いまも三音で誰にでも分かる一曲だ。
この異色版はコーディーを忍者のガイに置き換え、その速さと鋭い打撃が、ストリート格闘の攻め方を作り変える。より俊敏で空中戦も得意な彼が、初代のファンに別のテンポを届ける。打撃の手応えと都会の空気はそのまま、直接的で小気味よい発散を生む。古典を新たな角度で再発見するのに理想の、切れ味ある再解釈だ。