Fire Emblem Echoes - Shadows of Valentiaのレビュー
この作り直しに色を与えているのは、ヒダリの挿画である。ほどけた線、洗い流したような色、単純な衣の襞。古い水彩を思わせるこの画風は古拙な物語によく合い、他作の流行とはっきり異なる。周囲では戦術地図が原作の幾何学的な簡素さを保ち、背後視点で立体的に踏み込む地下迷宮が、この系列に新しい奥行きをもたらす。
より広やかで、より暗く、楽曲は震える弦と胸を打つ合唱で、アルムとセリカの悲劇に寄り添う。稀有な気高さをたたえた主題が、物語の二面性と戦いの激しさを際立たせる。シリーズでも屈指に心を打つこの管弦楽の豊かさが、冒険のあらゆる瞬間を昇華させる。
幼なじみの二人が、二つに裂かれた大陸でそれぞれ軍を率い、互いに会わぬまま交互に操作される。一方は力で、他方は信仰で進み、それぞれ別々に、崇められる二柱の神がともに自らの信徒を食んでいることを知る。遅れて訪れる再会は何も解決しない。二つの過ちのどちらの代価が軽いかを選ばせるだけだ。
地形とクラスが勝敗を分ける戦術戦の合間に、間近な視点でダンジョンを探る――その独特のリズムは、章ごとに先へ進みたい気持ちを呼び覚ます。ユニットを育て、地下を隅々まで探る楽しさが、冒険をさらに引き延ばす。原作の古びたレベルデザインは透けて見えるが、丁寧な演出と戦術の奥深さが長く惹きつける。
アルムとセリカを交互に率いてバレンシアを巡る旅は、シリーズには珍しいダンジョン探索を伴った戦術キャンペーンを繰り広げる。仲間を加え、ユニットを育て、手強いマップを越える時間が、長い時間を満たす。戦略と冒険を融合させたこの丁寧なリメイクが、ファイアーエムブレム好きに愛される寿命を差し出す。