Golden Axe IIIのレビュー
第三作は登場人物の顔ぶれを広げる。厚みのある戦士、身軽な女戦士、そして毛に覆われた異形まで、それぞれに固有の連係が描き起こされている。舞台も初期作の丘陵を離れ、沼沢、草木に呑まれた神殿、空に架かる吊り橋へと移ってゆく。
音はこの分野の英雄的な色を保ちながら、音色を硬くしてゆく。ざらついた金管、部族的な打楽器、執拗な低音の線。沼沢と地下の主題では書法がより暗く沈み、最後の対決では声部を少しずつ重ねて強度を上げていく。
より野心的になった三作目は、分岐する道を切り開き、戦いに変身という嬉しい一手を忍ばせる。一新された顔ぶれは試行錯誤を誘い、枝分かれするルートはすべてを巡りたくさせる。取り戻した自由と、相変わらず荒々しい一撃にこそ楽しさが宿る。見過ごされがちな16ビットの締めくくりは、再び潜る価値が十分にある。