GoldenEye 007のレビュー
ユーロコムは映画の舞台を、現代的で冷たい調子で建て直す。ダムとシベリアの地下施設は打ちっぱなしの混凝土、低く差す光、汚れた白で扱われ、都市の場面は一転して濃い電飾と硝子の照り返しへ傾く。軍事施設と夜の店とのこの落差が、任務ごとに極めて明快な視覚の切れ目を与えている。
ジェームズ・ボンドの音楽的遺産を現代化し、楽曲は、映画的なオーケストラと電子的な鼓動を織り交ぜ、スパイアクションに寄り添う。張りつめた洒落た主題が、潜入も銃撃戦も、恐ろしいほど効果的に際立たせる。品格あるこの音の広がりが、作品に超大作の風格を与える。
一九九五年の筋書きは、現代の諜報員のために書き直される。賭け金は終わりゆく冷戦から不透明な金融と電子戦へ移り、脇の人物たちはより濁った動機を得て、物語を支える裏切りは主人公と同じ機関で育った男から来る。語る内容そのものを変えることを引き受けた、稀な作り直しである。