Gran Turismo 5のレビュー
ほぼ写真と見紛う車体、精緻に刻まれたコース、動的な天候を伴う昼夜サイクル——GT5は冷ややかに端正な、臨床的とも言えるリアリズムを目指す。フォトトラベルが寸分違わず造形された名車を引き立てる。難点は、贅を尽くした「プレミアム」車と、GT4譲りで明らかに古びた見栄えの「スタンダード」車にカーラインが二分される点だ。
走行ラインを十分の一秒単位で詰め、数百台の車を集め、過酷なキャリアを駆け上がる行為が、常に次のレースを呼ぶ完璧さの探求を生む。新車を買う資金を稼ぐことが各表彰台に報いる。ロード時間と硬直した進行は苛立たせるが、運転の精密さと自動車への情熱が、長く心を捉える。
数百のライセンス車でガレージを満たし、免許とワールドツアーの選手権を上り、コースごとにセッティングを練る——ポリフォニー・デジタルのシミュレーションは長丁場のキャリアとして生きられる。フォトモード、十六人のマルチ、各種目の金獲得が、絶えず地平を押し広げる。その内容の広大さが伝説であり続ける一本だ。