Gran Turismo Concept - 2001 Tokyoのレビュー
美術は、自動車の展示会を、遊べる陳列窓へ移す。このコンセプトは、東京の展示会の試作車を、展示ホールのように演出する。回転台に載せられた車、車体を滑る撮影所の照明、対象を切り離してよりよく眺めさせる無色の背景。力点は、あらゆる面から見られる日本のコンセプトカーの純粋な意匠に置かれる。
音楽は、くぐもった観照の地を据える。ゲームの核が動かぬ車の賞賛であるゆえ、音楽はラウンジの音域をとり、柔らかな音の層と控えめな律動が、けっして歩を急がせず、展示のそぞろ歩きに寄り添う。画廊の雰囲気にあやされ、模型から模型へ歩き、音楽は行動の原動機ではなく、くぐもった音の絨毯となる。