Growlanser IV - Wayfarer of the Timeのレビュー
グローランサーIV は、その持ち味の多くをうるし原智志の筆に負う。整った顔立ち、艶やかな髪、優美な衣の襞から成る人物画は、簡素な戦術マップと対をなし、要所で大きく映し出される。官能的で洗練されたこの絵の署名が、当時の戦術ロールプレイングでは稀な、動く挿絵のような趣を作品に与える。
時をめぐる者を副題とするこの第四作は、シリーズの時間の枝を開く。物語は、予言に選ばれた一人の生徒を追い、告げられた運命を曲げようとする彼女を描く。学びと前兆、そして時を跳ぶ旅が交わる。書かれた未来の重みと、そこから逸れる可能性が、選択のたびに神託と競う筋を貫く。
リアルタイム戦術の大河の叙事詩を繰り広げる本作は、登場人物、クエスト、起こりうる結末を、非常に長い時間にわたって増やしていく。関係を結び、編成を煮詰め、分岐を探ることが、もう一度の周回を誘う。豊かな世界観に支えられたこの広がりが、太っ腹なタクティカルRPGという根強い評価を生む。