Halo 4のレビュー
壮大な風景、荘厳な軌道リング、丁寧な光をもつ叙事的なサイエンス・フィクション──本作は、見事な一貫性と広がりの世界を広げてみせる。コヴナントのデザインと異星の建築が、象徴的な未来像をつくる。広大で霊感に満ちたこのアートディレクションが、現代SF FPSを定義する。
ニール・ダヴィッジは礎であったグレゴリオ聖歌と決別する。電子的な音色、歪んだ低音、加工された声へ移り、コルタナの主題は不安定な信号のように揺れる脆い音層に託される。機械が衰えていく一篇に寄り添う転回であり、あの合唱の不在が台詞と同じだけ物を言う。
343インダストリーズはシリーズの焦点を二人に戻す。四年の漂流から目覚めたマスターチーフが看取るのは、暴走症に侵されたコルタナだ。人工知能を狂わせた末に消し去る劣化である。千年の傲慢を纏うディダクトを前にしても、賭けられているのは私的なものだ。自分を人として扱う唯一の存在を救おうとする兵士の話なのだ。
新たな物語の中でのマスターチーフの帰還——未知の脅威と豪奢な舞台が叙事詩を一新しつつ、シリーズの魂たる精密で切れ味鋭い射撃は保たれる。充実した多人数戦と協力モードのスパルタンオプスが、長く続く楽しさを保証する。壮観で気前がよく、技術的にも目を見張る。野心とともにシリーズを再起させ、壮大な戦いを差し出すFPSだ。