Hatsune Miku - Project Diva F 2ndのレビュー
四十の楽曲の情景は、そのまま、楽曲ごとに姿を変えるヴァーチャル・ディーヴァの視覚的な舞台でもある。丹念なモデル、光の戯れ、寸分の狂いもない振り付けが、画面をミニチュアのコンサート会場へと変える。完璧にリズムを刻む色彩と作風の奔流が、ファンを長く満たし続ける。
ゲームの核心では、初音ミクの合成音声に乗った数十曲のボーカロイドのヒット曲が、エレクトロポップ、バラード、疾走する楽曲を次々と連ねる。音楽はボタンを押す一つひとつを司り、リズムとパフォーマンスを融合させる。色鮮やかで心躍るこのポップの熱量こそ、ボーカロイドファンの喜びそのものだ。
止まらないボーカロイド楽曲の奔流に乗って、画面の四隅に現れる記号に合わせて入力を同期させる——その律動は最初の一曲から胸を掴む。PERFECTを決めれば痺れるような高揚が走り、豊富な楽曲が意欲を保つ。色鮮やかで技巧的、陽気に切れ味鋭い、本機のリズムの必携作だ。
ボーカロイドの名曲が雪崩を打つ中、各ノーツを千分の一秒の精度で捉える感覚は、曲間でも抜け出しにくいリズムのトランスを生む。衣装・背景・楽曲の解放が、絶えず「あと一度」を誘う。高難度では手強く時に拒まれるが、惜しみない物量と精度が、これを実に病みつきの音楽の祭典にしている。
豪奢な映像モジュールのなかで四十曲を弾き分けることは、習熟とスコアに限りのないリズムゲームを築く。パーフェクトの評価を勝ち取り、衣装を解放し、ノーミスを狙う営みが、絶えずプレイヤーを呼び戻す。内容の太っ腹さを兼ね備えたこのスコアの奥行きが、リズムゲーム好きが育てる再プレイ性を支えている。