Infamous - Akumyou Takaki Otokoのレビュー
高みから探索する街、電撃のひらめき、都市の光──本作は、痺れるようなヒーローのために、リアリズムとコミックの味わいを混ぜ合わせる。能力の演出と背景の一貫性が、心躍る垂直の遊び場をつくる。躍動的で丁寧なこの視覚演出が、ヒーローの砂場に活気を与える。
サッカーパンチはエイモン・トビンとその一団に、電気が物質へと変わる楽曲を託す。粒立つ質感、工業的な低音、電子の弾ける音が、封鎖されたエンパイア・シティのコンクリートを包む。英雄的な高揚ではなく、音楽は張りつめた都市の空気に留まり、主人公の不安定な力を思い起こさせる放電がそこを貫く。
自転車便のクーリエ、コール・マグラスは、一区画を吹き飛ばす爆発を生き延び、封鎖された街で電気の力を得て目覚める。利他か非情かという彼の選択が、物語と住民の眼差しをたわめる。結末はケスラーを未来から来たコール自身と明かし、力の追求を、自らが仕掛けた罠へと変える。
電気の力を授かり、建物の壁を登り、ケーブルを滑り、敵に雷を浴びせながら、開かれた街を巡る——動きの自由は心を躍らせる。英雄か暴君かの選択が、世界と能力を左右する。切れ味鋭く没入感があり、粋。都市の移動そのものを、純粋な電撃の快感に変える、ヒーローのオープンワールドだ。
開けた街を登りながら電撃の力を解き放ち、英雄か暴君の道を選ぶ行為が、解放した区画ごとに次を呼ぶ爽快な循環を生む。経験値を稼ぎ、能力を解禁することが探索に報いる。サブ任務は反復的だが、爽快な強さの実感と縦の移動が、長く心を捉える。