Into the Breachのレビュー
敵の行動がすべて先に見えることで、各ターンが澄み切った詰将棋になる。メカを動かして虫を隣の敵に押し込む、その一手がたまらなく痛快だ。極小の盤面で情報が完全だからこそ緊張は薄れず、むしろ研ぎ澄まされる。失敗はすべて自分の責任。小粒ながら底なしで、まったく古びていない。
どの島も極小の盤面に収まるのに、すべてが見通せる――次のターンにヴェクがどこを叩くかが正確に分かる。敵を隣の敵へ突き飛ばし、水へ落とし、自機を盾に攻撃を防ぐ。この戦術パズルを解く快感は即座に訪れ、次のターンへ引き込む。新たな部隊の解放で組み立てが一変し、再挑戦を誘う。注意点は、最適解を求めるあまり一部の敗北が悔しさを残すこと。
一つの任務は小さな盤面に収まる。だが罠は別のところにある――別のメック編成、別の諸島、別のパイロットを試そうと、つい再開してしまうのだ。サブ目標と解放できる複数の勢力が、何度もの周回へと駆り立てる。短くも無限に組み替え可能なこの構造ゆえ、決して解き尽くせないパズルのように戻ってくる。