Kenseidenのレビュー
図像は中世の日本から汲み、戯画を経由しない。描き込まれた具足、反り返った屋根の社、竹林。現れる怪異も西洋の幻想の系譜ではなく、この国の言い伝えから選ばれている。国土の地図が選択画面として置かれ、選んだ国ごとに、その地方の意匠を受け継いだ面が開く。
楽譜は日本の音階をこの機種の音源へ移し替える。西洋的な音程を避けた旋律に、伝統的な撥弦の爪弾きを模した装飾音が添えられる。雑音の声部は洋式の打楽器ではなく、儀式の太鼓として使われる。国ごとの主題は拍よりも旋法によって聞き分けられる。