Kiki Kaikai - Nazo no Kuro Manteauのレビュー
日本版はこのシリーズの見た目の土台を据えている。紅白の装束の巫女、青い羽織の狸、そして民話から借りてきた妖怪の行列。河童、天狗、一本足の唐傘。社の境内、竹林、夜の村といった背景は鮮やかな色で塗られ、そのおかげで妖怪たちは恐ろしいというより滑稽に映る。
原典の音楽は掛け合いの原理でできている。笛が一節を吹き、太鼓がひとつ応え、より広い旋律が返す。祭礼の行列の音楽そのものだ。巨大な相手の曲は不規則な拍でその揺れを断ち切る。全体は続編よりも乾いていて素朴で、そこにこの一作ならではの味わいが残っている。