Killer7のレビュー
激しいベタ塗り、力強い輪郭、そして鋭利なセルシェーディングが、須田剛一の手によるポップな悪夢へと誘う。演劇的な演出と、骨の髄まで様式化された登場人物が、暴力を一つのグラフィックな所作へと変える。この戸惑わせ、かつ魅了する映像のUFOは、カルトな威光をいまも完璧に保っている。
目眩がするほど折衷的な高田雅史の楽曲は、抑えたジャズ、鋭利なエレクトロ、はじけたポップのあいだを縫うように行き来する。どの主題も戸惑わせると同時に魅了し、須田剛一の語りの奇妙さに寄り添う。まったく分類不能なこの音楽の大胆さが、作品のカルトな威光を存分に支える。
政治的陰謀、引き裂かれたアイデンティティ、そして謎めいた台詞が、須田剛一が手がけた中でも屈指の難解な脚本を織りなす。様式化された暴力の裏には、権力と自己をめぐる眩暈にも似た思索が潜む。読み解く者を選ぶこの暗号めいた筆致は、迷い込むことを厭わぬ者を今なお魅了する。