Hoshi no Kirby - Yume no Izumi no Monogatariのレビュー
世代末期の技術の見せ場として、本作は本機としては稀なほど豊かなパステルの色彩、やわらかな背景、丸みを帯びたスプライトを広げてみせる。色合いの温かみとカービィの豊かな表情が、魅力にあふれている。丁寧でやさしいこの視覚演出が、本機のグラフィックの限界を押し広げる。
石川淳の手によるHALの光に満ちた歌うような旋律が、名高い「バタービルディング」から「グリーングリーンズ」まで、ピンクの冒険を陽気で耳に残る調べの祭典へと変える。どのステージも、カービィの魅力と完璧に噛み合う、心躍る瑞々しさに弾ける。この音の大盤振る舞いは、いまもファミコンのチップチューンの頂であり続ける。
敵を吸い込んで能力を奪い、好きなときに切り替える——この秀逸な仕組みが、無限の攻め方を開き、楽しさを絶えず新たにする。秘密にあふれた色鮮やかな面を、心躍る優しさで進んでいく。本機としては技術的に圧巻で、親しみやすく創意に富んだ、最初から最後まで魅了するプラットフォームだ。