Kirby's Dream Landのレビュー
絵が目指すのは豊かさではなく、徹底した分かりやすさだ。主人公は丸に足を二本足しただけの姿、敵は単純な図形の組み合わせ、背景では危ない要素だけが太い輪郭で他と区別される。この切り詰めがあるから、子どもでも説明なしに画面が読める。そしてこれが、以後のシリーズ全体の約束事になった。
石川淳が書くのは、一度聴けば残る旋律だ。単純な音程と、きれいに閉じる八小節の楽句で組まれている。最初の面の主題はやがてシリーズ全体の署名になり、何十年も受け継がれていく。その成功の理由は、音源のわずか二声にすべてが収まっている点にある。
敵を吸い込み、ピンクの小さな玉をふくらませて危険の上を漂う——この公式は優しさに満ち、説明書なしで遊べる。穏やかなテンポとパステルの風景が、タイトル画面からもう気分を和ませる。短くも愛らしい、カービィ最初の旅は、ほっと心安らぐひとときであり続ける。