Labyrinth of Galleria: The Moon Societyのレビュー
日本一が手がけたこの一人称の迷宮探索の役割遊戯は、その怪奇を、幽霊の出る屋敷めいた美術館ガレリアに据える。さまよう魂が、迷宮の地下で生きた人形たちを率いるのだ。原田たけひとの人物設定は、憂いを帯びた人形と、レースに彩られた衣装で、ステンドグラスと燭台に照らされた暗い廊下に映える。
音楽は、幽霊の出る美術館の空気を、憂いを帯びた洗練された主題で受け止める。澄んだ鍵盤、覆われた弦、オルゴール、そして色あせゆく栄華を思わせる霊妙な合唱。探索は、抑えられた、ほとんど瞑想的な不穏に沈み、戦いはより張りつめ荘厳な高まりを解き放つ。音楽は優雅な怪奇の悲しみを育み、果てしなく歩む人形たちと無人の廊下と声をそろえる。
呪いに蝕まれた迷宮都市の奥で、魔術によって命を吹き込まれた人形たちが、どの通路にも致命的な罠が潜みうる回廊を進む。物語は濃密なゴシックの空気に浸され、残酷さが悲劇と隣り合い、明かされる事実のひとつひとつが闇の重みをまとう。ジャンルでは稀なこの暗鬱な物語的野心が、真に生きた世界を求めるダンジョン探索者を惹きつける。
操り人形を育て巨大迷宮へ送り込むたび、潜行は探検になる。手描きの地図、罠、近道、封印された宝箱が少しずつ姿を現す。人形システム、魔女の嘆願、複数エンディングが必要以上の探索へ誘う。手応えあるダンジョンRPGの構造が静かに深さを誇る。