Langrisser IIのレビュー
うるし原智志の描く人物画は一目でそれと分かる。細い線、作り込まれた髪、装飾の多い甲冑は、人物設計であると同時に一枚絵でもある。戦場の地図では駒の見分けが厳密に保たれ、騎士も魔術師も竜も一瞬で読み取れる。大きな絵と簡素な駒の落差が味わいを生む。
岩垂徳行の書く従軍の音楽は行進曲にとどまらない。広がりのある英雄的な主題、戦死を悼む動機、援軍の到着を告げる吹奏。旋律は章を追うごとに姿を変えて戻り、戦いと戦いを結び直す。戦術上の一手ごとに重みを与える楽譜。
前作より豊かになったこの第二作は、新たなシナリオ、複数の分岐、深められたユニットの運用を、長い戦役にわたって繰り広げる。別エンディングが、あらゆる道を見届けるための遊び直しを誘う。シリーズの頂点ともいえるこの戦術と物語の濃密さが、日本製ストラテジー好きが味わう長寿命を刻む。