Zelda no Densetsu 1 - The Hyrule Fantasyのレビュー
8ビットのモザイク状のハイラル、迷宮のようなダンジョン、伝説と化した図像──礎となった本作は、稀なる見やすさと喚起力を打ち立てる。デザインの簡潔さと冒険の気配が、個性にあふれている。そぎ落とされ礎となったこの視覚演出は、ひとつのジャンルを定義し、いまも心に刻まれる。
近藤浩治が作曲した平原の主題は、最初の一小節で分かる、まさに冒険への讃歌となった。英雄的で人を誘うそれは、探索へと駆り立て、四十年近くを経てもその輝きを少しも失わない。この礎となった旋律は、いまもアドベンチャーの想像力すべてを潤し続ける。
オープンな世界を探り、何気なく茂みを焼き、隠された洞窟に出くわす。それは数少ないゲームしか並び得なかった好奇心を生み出す。各ダンジョンはマップを再び開く道具をもたらし、新たな秘密へと探索を呼び戻す。手がかりの乏しさは迷わせもするが、この発見と装備強化の流れは時代を超えた引力を保っている。
トライフォースの欠片を求めてハイラルを巡る旅は、自由な探索と隠しダンジョン、解くべき謎で満ちている。秘密を見つけ装備を整え、自分の速さで進むうち冒険は自然と長くなり、すべてを一新する裏ゼルダも控える。シリーズの原点として、広大で尽きせぬ冒険の評価を保ち続けている。