Legend of Zelda, The - Skyward Swordのレビュー
印象派から着想を得た描写は、水彩とぼかしの筆致を溶け合わせ、地平線を生きた絵画のようにやわらげる。果てない空、パステルの草原、高みに連なる村々が、けっして派手すぎない、光に満ちたファンタジーを織りなす。シリーズには大胆なこの絵画的選択は、唯一無二の気品を保っている。
全編がオーケストラで奏でられた初のゼルダたる本作は、「ファイのテーマ」から、逆再生で奏でられる崇高な「ゼルダの子守唄」まで、かつてない広がりの楽曲を繰り広げる。震える弦と叙事的な高鳴りが、リンクの天空の冒険を昇華させる。ファンが長く待ち望んだこの交響的な豊かさが、サーガの大きな転換点を刻む。
伝説の始まりにおいて、空に住む若き騎士が、幼なじみを救い、古の邪悪に立ち向かうため、地上へと降り立つ。サーガの礎となる物語として、恋、宿命、そして犠牲を、シリーズには新たな情感で織り上げる。愛と勇気をめぐるこの物語が、ゼルダの根源に胸を打つ奥行きを与える。
身振りで剣を交え、ダンジョンを解き、次のエリアを開くアイテムを手に入れることが、謎を解くたびに新たな地平を呼ぶ冒険のループを織りなす。装備を強化し、地上と同じく空を隅々まで探ることが、目標と報酬を連ねていく。一部の繰り返しやモーション照準は評価が分かれるが、発見と報酬の連鎖が粘り強い魅力を放つ。
ゼルダを取り戻しデマイズを封じるべく天空と地上を行き来する物語は、緻密に組まれた複雑なダンジョンが連なる重厚な本筋を描く。モーションプラスで剣と盾を操る手応え、巧妙な謎解き、欠片集めが各地を長くし、ヒーローモードが二周目に手応えを加える。年代記全ての前日譚として、その豊かさと丁寧な規模は今も高く評価される。