LEGO City Undercoverのレビュー
街はまるごと組み立て式の煉瓦でできているが、外せるのは一部の要素だけだ。その区別は仕上げの違いで読み取れる。固定された背景は艶を抑えた質感を持ち、手で動かせる部品には成形樹脂の光沢が残る。地区の設計はアメリカの都市の紋切り型から借りられ、海沿い、中華街、工業地帯がそれぞれの基調色を持つ。
楽譜は刑事映画の音楽をあからさまに真似る。ワウを噛ませた金管、ファンクの低音、尾行の場面で張り詰める弦。戯画に寄り添いながら、それを重々しく強調することはない。曲は着ている変装に応じて入れ替わるため、消防の装いから鉱夫の装いへ替えるだけで、その場の音の色まで変わってしまう。
物語は七十年代の刑事映画の形を借りる。潜入捜査官、癇癪持ちの上司、脱獄。ただし、どの状況も緊張ではなく笑いとして処理され、台詞は有名な場面を臆せず引用する。この手つきが成立するのは、筋そのものが破綻していないからだ。借りた身分は口実ではなく、実際に捜査を前へ進める役に立っている。