Mario & Luigi - RPG1 DXのレビュー
併録された遊びが、二つめの視覚文法をもたらす。本編が細やかな人形と奥行きのある背景を保つのに対し、手下たちの戦は作戦図として読まれる。部隊は円形の肖像に切り詰められ、区分ごとに色の塊が置かれ、隊形は俯瞰で示される。二つの体系は同じ媒体の上に並びながら、互いに染み合うことがない。
携帯機時代の旋律が、本物の楽器を取り戻す。かつて数系統の音源から出ていた音が、ここでは録音された金管、弦、打楽器に託される。しかも音符は一つも変えられていないので、十五年前に聴いた調べがすぐそれと分かる。併録の遊びには、過去のどの版にもなかった戯画的な軍隊調の吹奏が与えられている。
二人の兄弟を一体に操り、完璧なタイミングで連携攻撃を繰り出し、ユーモアにあふれた王国を巡る。ギャグも謎も、そのたびに続きをせがむアクションRPGだ。タイミング次第のコンボと二人技が腕前に応えてくれる。以降このスタイルは数多くの続編を生んだが、この第一作は今なお新鮮さと切れ味をそのまま保っている。
ピーチの奪われた声を取り戻すためマメーリア王国へ旅する物語が、機知に富んだアドベンチャーRPGを、ここに完全リマスターで始動させる。たっぷりとした本筋に、兄弟コンビの技の習得や、おまけのクッパ軍団モードが加わり、楽しみを引き延ばす。色あせないユーモアと相まったこの内容の太っ腹さが、ファンが好む長さを生んでいる。