Mass Effect 2のレビュー
見事な一貫性をもつスペースオペラ、対照的な惑星、優美な宇宙船、丁寧な光──世界は、説得力ある壮大なサイエンス・フィクションを広げてみせる。異星人のデザインと映画的な空気が、稀なる存在感を与える。広大で霊感に満ちたこのアートディレクションは、宇宙RPGの規範と称される。
アナログシンセとオーケストラを織り交ぜ、音楽が、瞑想的な「Vigil」から宇宙戦まで、レトロフューチャー的な色合いの叙事的なSFを紡ぐ。どの世界も、銀河の広大さと選択の重みを呼吸する。雄大で霊感に満ちたこの音の個性が、三部作のスペースオペラを昇華させる。
自殺行為とされた任務のため死から呼び戻されたシェパードが、痛みを抱えた過去を持つ追放者たちの乗組員を集めていく。より暗く親密になった物語は、一人ひとりの忠誠を真の賭けとし、誰一人安全ではない結末へと至る。稀なる繊細さの人物描写が、本作を西洋RPGの頂へと押し上げた。
雑多なチームを集め、任務ごとに忠誠を勝ち取り、各決断が後に響くと知る。その語りの緊張が章を連ねさせる。鋭い戦闘と結んだ絆が関与に報いる。簡略化されたシステムは古参を落胆させるが、キャラクターの力と名高い最終任務が、しぶとい吸引力を放つ。
仲間を一人ひとり集め、その忠誠を勝ち取る過程が任務を何倍にも増やし、名高い決死の任務はおろそかにした点も尽くした点もすべてに報いる。探索、対話、選択の引き継ぎが幾度もの周回を誘う。三部作の頂点たるこの物語の濃密さが、豊かで息の長いRPGの評価を支える。